私は社会人生活にも慣れ始め、そろそろ社会人1年目の生活が半年過ぎようとしています。
学生時代に散々妄想した社会人生活を今過ごしている訳ですが、当時考えていたことと今の環境は大きく異なっていると感じます。
この記事では社会人生活を半年過ごした1年目の新入社員の所感について共有していきます。
私について
この記事を書いている私は、2020年4月に大手企業に入社をした新入社員になります。
ギリギリコロナの影響を受けずに新卒採用市場が活況な時期に就職活動を行うことができた世代になります。
大学はMARCHの1つでごく普通の学力の人間になります。就職活動は人並みに行いつつ、学生時代は長期インターンやブログ運営(別のサイト)に力を入れたいわゆる意識高い系の学生を過ごしていました。
私の社会人1年目、半年過ごして感じたことは大きく下記のようになります。
想像しなかった業務をしている
まず1つ目の感想は、「想像をしなかった業務をしている」になります。
私は就職活動を行っていた時に広告に関する仕事をしたいとずっと思っていました。特にWeb広告に関する営業やマーケティングなどに携わることを就職活動の際には大きな軸として持っていました。
私は学生時代にブログ運営をしていて、かつ長期インターンではWebマーケティングをしており、人一倍Web広告に関して触れる機会があったためです。英会話やプログラミングなどにも当時から挑戦をしていましたが、Web広告に関する作業は他の何よりも苦なく続けることができたため仕事にしたいと思っていました。
しかし、私が配属された部署は海外部署との調整業務になります。
英語とシステム周りの知識が求められる部署です。つまり、私が学生時代に挑戦して苦痛を感じた英会話やプログラミングが必要になる部署に配属されてしまったのです。
この時の感想については下記の記事で詳しく書きました。
想像しなかった部署に配属をされて数ヶ月経ちましたが、今はこの部署に誰よりも感謝して満足している自信が私にはあります。
学生時代に苦手と感じたスキルも毎日挑戦していくことで徐々に苦手意識も消えていきました。
人間は慣れる生き物で最初ミーティングで「Thank you for everyone」しか聞き取ることができなかった私でも今ではざっくり内容を理解できるようになりました。
もし、自分の今の可能性に自信がなく迷っている方がいるのであれば確実に挑戦した方が良いです。
こんな私でも数ヶ月で「部署内の普通」に適応することができたのです。皆さんもできるはずです。
学生時代にやりたいと思っていたWeb広告に関することもこのブログを中心に少しではありますができています。好きなことは業務外や休日にも行うのであえて仕事と選択しなくて良かったと思います。
「仕事では自分が苦手と感じるが大切なことを勉強して、業務外では自分が身につけたい好きなことに挑戦をする。」
これがなんだかんだ私の今の最適解になっています。
業務を理解するのに時間が掛かる
次に感じたことは「業務を理解するのに時間が掛かる」です。
私はこれまで飲食のアルバイトから長期インターンまで様々なジャンルの仕事に挑戦してきました。どの仕事も数ヶ月である程度業務内容を理解してプラスアルファのものを出すことができていたと思います。
この経験から
俺って案外仕事できる人間なのでは
と自分に自信を持っていました。
しかし、この自信は今の部署に配属されてから完全に消えました。
業務内容の広さと深さ、今まで聞いたことない専門用語が共通言語の世界。プラスアルファのアウトプットをするどころか業務を理解することですら未だにできていません。
私が思うのは、アルバイトや長期インターンで関わることができる仕事は誰にでもできる汎用的な仕事で、それらの仕事には深い専門性や業界全体の理解は必要とされていない。一方で、正社員の仕事は社内教育を前提として長期的な活躍を目指しているために深い専門性が求められているのだと気がつきました。
私が経験してきたアルバイトや長期インターンにも同様な点があったと思います。もちろん、誰にでもできる汎用的な仕事からも環境次第には非常に多くの気づきを手に入れることはできます。そういった意味で私はこれまで複数回に渡り長期インターンを推奨してきました。
ここで私が伝えたいのは、社会人に求められる業務を理解するのには時間が掛かるということです。 学生の時の感覚で仕事に臨むと私のように自信を失います。
同期と比較することの無意味さ
最後に触れおきたいことは、「同期と比較することの無意味さ」です。
私は今の部署に配属された当初は「なんとしても1番の評価を得て次のチャンスを誰よりも早く掴んでやる」と鼻息荒く仕事に向かっていました。正直、同期とはあまり関わりたくないと思っていました。
特に帰国子女や留学経験がある英語にアドバンテージを持った同期には絶対に負けたくないと思い、英語だけでなくシステム周りの勉強を休日返上でしていました。今思えば愚かなことですが、私は学生時代に留学するチャンスがなく海外滞在経験のある彼らに強い嫉妬を感じていたのだと思います。
しかし、私の努力と反比例するように同期に数人が注目を浴びるようになります。
この事実が私の精神状態を悪化させます。
「なんで私ではなくて彼らなのだ」
「英語による差でここまで差がついてしまうのか」
「私の努力が足りないのか、理解力の差なのか」
自分の中で様々な解釈が行われ、最終的には自信を失います。
このような私の様子を私の上司は感じたのか、下記のアドバイスをされました。
他人と比較をするな。昨日の自分と比較をしなさい。
そして、周りが困っていることをサポートしなさい。
このアドバイスを貰ってから、私はこの内容を忠実に従いました。
同期の困っていることを積極的にサポートし、比較対象を自分にするために毎日ノートに自分の進捗を書くようにしました。
その結果、徐々に周りからの評価は変化していき、私の精神状態は回復していきました。
今思うと当時の私はただの無愛想な人だと周りからは思われていたのだと思います。そのような人に仕事が振られるとは私は思いません。新卒社員の強みは元気で周りを気持ち良くさせるところです。私にはこの点が抜けていました。
この要素を意識して周りと対話をすることが新入社員というスキル・経験のない、弱者の戦略なのではないでしょうか。
スキルという見えないラットレースに飛び込むのではなく今できるこの弱者戦略を取ることが年次の低い社員には有効であると感じます。
終わりに
今回は半年目の振り返りでしたが次回も同様に節目のタイミングで振り返りの記事を書いていきたいと思います。
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