この記事では、組織人事コンサルトップファームであるマーサー ジャパンについて、会社概要・年収、そして採用までどこのサイトよりも詳しく解説していきます。
- マーサー ジャパンへの転職希望者
- 組織人事コンサルに興味がある
が本記事の主な対象者となります。
マーサー ジャパンってどんな会社
Mercer(日本法人:マーサー ジャパン) は、組織・人事、福利厚生、年金、資産運用分野におけるサービスを提供する組織人事コンサルファームです。全世界約25,000名のスタッフが44カ国以上約180都市の拠点をベースに、130カ国以上で、28,000超のクライアント企業のパートナーとして多様な課題に取り組み、最適なソリューションを総合的に提供しています。
また、マーサーは、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン証券取引所に上場している、マーシュ・マクレナン(証券コード: MMC)グループの一員です。
公式HPでは、事業を下記のように説明しております。
日本においては、40年以上の豊富な実績とグローバル・ネットワークを活かし、あらゆる業種の企業・公共団体に対するサービス提供を行っています。組織変革、人事制度構築、福利厚生・退職給付制度構築、M&Aアドバイザリー・サービス、グローバル人材マネジメント基盤構築、給与データサービス、年金数理、資産運用に関するサポートなど、「人・組織」を基盤とした幅広いコンサルティング・サービスを提供しています。
提供している主要なソリューションは下記と通りです。
- 組織・人事変革コンサルティング
- M&A・グローバル経営支援
- プロダクトソリューションズ
- 年金・退職金制度コンサルティング
- 資産運用コンサルティング
- グローバルベネフィットコンサルティング
- 日本企業の国内事業再編に伴う人事統合・再編支援
- 海外日本企業アドバイザリー
など、人材領域の事業を主軸としたコンサルティングサービスを提供しています。
近年ではクロスボーダーM&Aが盛んであることから、PMI(ポスト・マージ・インテグレーション)案件に多数携わっております。これらの潮流は、コーンフェリージャパン・ウイリスタワーズワトソンといった競合企業も同様な傾向にあります。
企業資源の要である人材領域に、戦略(人事デューデリ)・実行・支援までE2Eで関わっているコンサルティングファームと言えます。
マーサー ジャパンの強み
では、次にマーサージャパンの強みについて理解していきましょう。
マーサージャパンは、日本市場において1978年から40年以上に渡り事業を展開していること。世界最大級の報酬データベースを保有していること、世界各国のマーサーのネットワークを通じ人事に関する法令や制度に精通していること、組織・人事コンサルティングに加え、年金・資産運用・保険・福利厚生・M&Aまでフルラインナップで提供できることが強みとなっています。
Best Consulting Firms for Human Resources Consultingの2021年の評価では、マーサーは人事コンサルティングファームの中では2位を獲得しています。2019年より以前5年間は1位を獲得していた。
Mercer is the world’s largest human resources consulting firm. A subsidiary of Marsh & McLennan, it is a global professional services firm in the areas of risk, strategy, and people. The firm has been ranked #1 HR Consulting by Vault for several years running and is arguably the top global consulting leader in talent, health, retirement, and investments.(Vaultより引用)
総合ランキングでは惜しくもデロイトコンサルティングに次いで2位となっていますが、評価内容としては人事コンサルにおいては長年1位と認められています。
また、オープンワークによると、マーサージャパンは世界基準の報酬データベース・職務評価ツールを有していること、大型M&Aにも対応可能な点が強みとして評価をされています。人事コンサルトップとしてのブランドも大きいようです。
競合他社
マーサージャパンの競合他社には下記の企業が存在します。
近年では、総合コンサルティングファームがソリューションの1つとして、組織人事コンサルにも進出しているケースが多く、下記の企業が競合となります。
- デロイトトーマツコンサルティング
- アクセンチュア
- プライスウォーターハウスクーパース
マーサー ジャパンの転職難易度
マーサージャパンの転職難易度は高いです。
ただ、コーン・フェリー・ジャパンやウイリス・タワーズワトソンと比較して、ジュニア向けのオープンポジションも数多くあります。
下記が組織人事コンサルタントの募集要件になっています。(一部抜粋)
組織・人事変革コンサルタント(ゼネラル)
- クライアントに対するコンサルティング・サービスの提供
- クライアントとのリレーション構築、ビジネスデベロップメント、プロポーザル作成
- プロジェクトマネジメント(品質、スケジュール、収益)、デリバリー
- 組織貢献・人材育成
応募資格
- 【学歴】大卒以上(MBA またはそれに準ずる学位なお可)
- 【経験】コンサルティングファーム(戦略、組織・人事等)、または事業会社での経営企画・人事企画の経験
- 【知識・スキル】
- 論理的思考力
- 対人理解力
- コミュニケーション能力
- ラーニングアジリティ
- 多様性の理解
- 英語力があることが望ましい
- 【その他】企業の経営課題を特定する力と組織・人事領域に関する幅広く深い知見 (マネージャー以上)
組織・人事変革コンサルタント(役員報酬・コーポレートガバナンス)全キャリアレベル
- 役員報酬・コーポレートガバナンス分野におけるクライアント向けコンサルティング・サービスの提供
- クライアントとのリレーション構築、ビジネスデベロップメント、プロポーザル作成
- プロジェクトマネジメント(品質、スケジュール、収益)、デリバリー
- 組織貢献・人材育成
応募資格
- 【学歴】大卒以上(MBAまたはそれに準ずる学位なお可)
- 【経験】コンサルティングファーム(戦略、組織・人事等)、または事業会社での経営企画・人事企画の経験
- 【知識・スキル】
- 論理的思考力
- 対人理解力
- コミュニケーション能力
- 多様性の理解
- アカウンティング・ファイナンスの基礎知識
- 会社法・金融商品取引法・株式に関する基礎知識
- 英語力があることが望ましい
- 【その他】企業の経営課題を特定する力と組織・人事領域に関する幅広く深い知見 (マネージャー以上)
ジュニア向けの求人要件であっても、コンサルティングファームや人事の経験が求められている印象です。マーサージャパンには戦略コンサル出身の方が多く存在することから入念な対策は不可欠と言えるでしょう。
新卒で入社は可能か
マーサージャパンでは毎年新卒採用を行っています。
下記のような仕事に興味がある方に最適なポジションとなっています。
- 組織・人事戦略選定
- 国内外M&A支援
- グローバル組織・人事制度設計
- グローバル経営人材育成
- 組織マネジメント診断、人材アセスメント
- コーポレートガバナンス・役員報酬制度設計
- 人事機能改革・業務改革
なお、新卒採用は外資就活・ワンキャリア経由での申し込みをする必要があります。
https://gaishishukatsu.com/company/1246
https://www.onecareer.jp/companies/428
マーサー ジャパンの年収・働き方は?
マーサージャパンの年収・働き方は下記の通りになります。
平均年収:900万
- ジュニア 400-600万
- コンサルタント 600-1200万
- マネジャー 1200-1500万
給与制度の特徴:年棒制。
となっています。(オープンワークより引用)
働き方に関しては、コンサルティング業界の中では比較的ワークワイフバランスが整っており、平均残業時間も40時間前後となっています。ただ、良くも悪くも外資系特有の成果主義的傾向が強いため、アサインされているプロジェクト次第とも言えます。
コンサルティングファームで激務を経験している人にとっては、かなりゆったりと働くことができる企業ではないでしょうか。
マーサー ジャパンのまとめ
マーサージャパンは、組織人事に特化したトップコンサルティングファームで世界基準の報酬データベースを有し、クロスボーダーM&Aなど多岐に渡るサービスを提供しています。
コンサルティングファームで活躍されている方で人材領域の専門を磨いていきたい方・事業会社の人事企画経験者で大企業へのコンサルティングスキルを身につけたい方などには非常に魅力的な企業と言えるでしょう。
ハイキャリ社会人に推奨するサービス
最後に、この記事を最後まで読んでくださった視座の高い若手社会人に向けて、私が利用しているサービスについて4つ紹介していきたいと思います。
どのサービスも必ずあなたのパフォーマンスと視野を広げるのに役立つはずです。
Kindle Unlimited
1つ目のサービスはAmazonが提供しているKindle Unlimitedというサービスになります。
このサービスはサブスクリプション型のサービスで月額たった980円で本が読み放題の夢のようなサービスとなっています。
業務外で仕事に関する勉強をしていると想像以上に出費が出ます。単純計算で月に1冊以上のビジネス書を読む人・これから読もうとしている人は、このサービスを使わない方と結果的に赤字になります。
あえてデメリットを上げるならば、名作の書籍が多く、少しニッチな学術書は対象外であることくらいです。 流行りのビジネス書のカバー率は高いので、ビジネスマンには問題ありません。
ちなみに、現在このサービスは初回のみ30日間の無料体験ができるのでぜひ気になる方は登録してみてください!既にAmazon会員の方はワンクリックでスタートできます!
Audible
次に紹介するおすすめサービスはAudibleというオーディオブックのサービスになります。
このサービスはどうしても読書に抵抗感のある人や読書に時間を割くことができない忙しい方にはおすすめのサービスです。
私もAudibleを利用しているのですが、通勤時間中・ジムでの有酸素中にビジネスの知識をインプットできるのは非常に先進的だと感じています。
隙間時間を無駄にしたくない優秀なビジネスマンから読書が苦手な人、幅広い人に刺さるサービスです。
とはいえ、私はKindle Unlimitedのほうが好きなのでAudibleは移動中にしか使っていません。
こちらのサービスもKindle Unlimited同様に無料キャンペーンを行っています!
気になる方はぜひ1ヶ月間の無料体験をしてみてくださいね
キャリーナ(CREEDO)
3つ目に紹介したいのは、「社会人のためのOB訪問」というコンセプトのキャリーナ(旧名:CREEDO)というサービスです。
このサービスは社会人なら誰でも無料で利用することができる「人脈を広げるためのビジネスマッチングサービス」になります。その中でも、キャリーナはキャリアに焦点を当てているため、他のビジネスマッチングサービスとは異なり、自分にスキル・経験がなくても手軽につながることができます。
個人的には、イエンタよりもおすすめです。イエンタは自分からアプローチできる社会人の数が少ないので、気になる業界・会社の人と簡単にはマッチできない印象です。
たくさんの人と交流をして視野を広げておきたい思っている人は確実に使った方が良いサービスです。
このサービスについての記事
・ハイキャリアこそ、キャリーナ(CREEDO)を登録した方が良い理由
メンターズ
最後に紹介したいには、メンターズという月980円からキャリア相談を行うことができるサービスです。
無料で行うキャリア相談とは異なり、メンターズでのキャリア相談はお金が掛かってしまうのですが、転職を促される心配はありません。
つまり、転職させることが収益ポイントである転職サイトなどのキャリア相談とは異なり、月額のメンターズは中長期的な目線でキャリア支援を行ってくれるサービスです。
キャリア支援をしてくれる人は、戦略コンサルで活躍されていた方や大手企業で事業責任者をしていた方などビジネスの最前線で活躍をしていた方が担当してくれます。
そういった人の話を外食ランチを一度我慢するだけで聞くことができます。
これを安いと思うか、高いと思うか。あなた次第です!
今の会社でのキャリアに不安がある方は1ヶ月だけでも試してみる価値は十分にあります。
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