この記事では、ITIL®V4の資格概要から受験方法まで解説していきます。
したがって、
ITILの試験の受け方が知りたい!
ITILのどのレベルの試験を受けたらいいの?
このような疑問を解決していきます。
初学者の方がいきなり独学でITILを調べようとすると、頭が混乱してしまいます。
この記事では可能な限り、簡潔にわかりやすく解説しております。
ITILを基礎から学習した方はこちらの記事を参考にしてください。
はじめに
私はグローバルカンパニーで働く若手社会人になります。
私の仕事は主にプロジェクトマネージャーをサポートする仕事をしており、不定期でプロジェクトマネジメントを行っております。ITILに関しては、プロジェクトマネジメントを学ぶ一環としてITILV4のファンデーションの資格勉強を過去にしておりました。
今後、大規模PJにアサインされるべく、現在は基礎知識を学び直しております。
この基礎知識の学び直す作業の一環として、学びを言語化するために記事を作成しております。
ITILとは何か
ITILはIT Infrastructure Libraryを示し、「ITサービスマネジメントのベストプラクティス」をまとめたライブラリーになります。
ITIL is the most widely accepted approach to running effective IT/digital services and has been adopted by individuals and organizations across the world. ITIL helps define the direction of the service provider with a clear operating model and aligns services to the business strategy and customer needs.
公式サイトより引用
公式サイトによると、ITILはITを用いた事業戦略や経営戦略、導入方法について焦点が当てられていることが分かります。
このITILにはいくつかの資格が存在しており、IT業界に従事する方からPMなど幅広い層に支持されている資格となっております。
ITIL®V4とは
ITIL®V4とはITILの第4版を指します。
ITILとは(Information Technology Infrastructure Library)ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス(成功事例)をまとめた書籍群であることは先ほど紹介しました。
ITを活用したサービスやプロダクトを開発・運用していく際に必要なフレームワークを解説した書籍で、ヨーロッパ(イギリス)を潮流とした内容になっています。
このITILの歴史は30年以上と長く、これまで4度に渡る改訂を経てITIL®V4は生まれました。
ITIL®V4の特徴として最新のビジネスメソッドが導入され、LeanやDevOpesやAgileが第4版からは登場します。
ITILの試験の種類
現在、ITILには最新版であるV4と改訂前のV3をもとにしている試験の大きく2つが存在します。
V4とV3それぞれに初学者向けの試験であるfoundationレベルとProfessionalなどが存在しております。ITILのファンデーション以外の資格に関しては、あまり耳にしません。
ファンデーションとそれ以降のレベルの試験では難易度が上がり、ある程度の勉強量が求められてしまうためにコスパ良く学習できるファンデーションでやめてしまう人が多いのも事実です。
この記事では、受講者数の多いITILファンデーションについて述べていきます。
ITILファンデーションについて
一通り、ITILの全体像について触れてきましたので
次にITILの中でハードルの低い、ITILファンデーションについて詳しく解説していきます。
おそらくこの記事を読んでいる方の多くがファンデーションを志望してるはずです。
ITILファンデーションで学ぶこと
ITILファンデーションの資格で学ぶコンセプトは大きく2つになります。
1つ目はService Value System(SVS)というコンセプトで、下記で記された図がこのコンセプトの全体像になっています。
SVSでは、社会や顧客のニーズに掴むために組織ができること、ニーズを価値への変換されるために必要なガバナンスやフレームワークを紹介しております。
2つ目のコンセプトはService Value Chain(SVC)というコンセプトです。
SVCは「社会や顧客からのニーズを価値へと変換するための方法」を指しており、SVSと比較してよりミクロな内容となっております。
ITILファンデーションを学ぶべき人
ITILファンデーションを受けるべき人は、
- コンサル(ITコンサル)
情報システム担当者 - PM
になります。
本当は全ての方にITILをおすすめしたいです。
いかなる産業にもITが不可欠となった現代では、ITILの知識を活かす機会に溢れています。
しかし、よりクリティカルに恩恵を受けることができる人は私が上記で述べた職種の方であると思います。
このような職種の方々はITとビジネスを両方の観点から捉えることが必要であるためです。
試験を受けるためには
ITILファンデーションの試験を受けるためには、下記のいずれかの機関で申し込みをする必要があります。
AXELOSはITILの公式機関になります。
試験自体は日本語でも受験することはできますが、周辺情報が全て英語であるためにアクセスすることが大変です。
ちなみに試験自体はPeopleCertという機関が提供しており、こちらのリンクから直接試験申し込むができます。料金は¥33197でになっております。オンラインで受講することができ、40点中26点を獲得すると合格となります。
次にプロメトリックという代理機関での受験方法をみていきましょう。
こちらのリンクへ飛ぶことで容易に受験への手続きを済ませることができます。
日本での代理機関であるため、日本語で受験方法を理解することができるのは良いです。
しかし、料金が43,890円と公式サイト経由での受験よりも1万円近く高いので、私は公式サイトでの受験を推奨します。
まとめ:ITILはおすすめの資格なのか
ITILはIT業界に従事している一部の職種の方にとっては、非常におすすめできる資格です。
しかし、資格費用が他の資格よりも高いために全員が必ずしも受けるべき資格ではないと思います。IT導入の一線で活躍する人やグローバルカンパニーで働きたいと思う方にとってはこの資格はグローバルスタンダートであるために多少は有効に働くのではないでしょうか。
こちらの記事で勉強法に解説しましたので合わせて読んでいただけますと幸いです。
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