毎年、冬から春先にかけて学生から就活相談に乗っていると、下記のような発言をする学生と出会うことがあります。
学生・人事が嘘をつき合う就活は、本当にくだらない。
形式に囚われすぎていて本質的ではない作業が多い!
なるほど、、、
痛いほど、その気持ち分かりますよ。
私も、どちらかというと「就職活動」というイベントに対して斜に構えていた学生だったので、就活の形式に囚われている点、特に人事の「これでもか」というほど会社をよく見せている点にはイライラしていました。
そんな私も、今では社会人です。
そこで、社会人になって改めて就職活動を客観的に捉えた時に、
本当に就活はくだらないのか?
このみなさんが抱える疑問に、この記事では考察していきます。
そもそも、就活ってなに?
って方は下記の記事を読みましょう!就活の全体像を分かりやすく解説しています。
就活はくだらないのか?
まず、私の結論から述べると就職活動はくだらないものではないと思います。
社会人になってみて感じたのは、学生時代に感じた形式的な手続き・「これ意味あるのかな」と思える作業がまかり通っている事実です。
ただ、視野を広げてこの一見すると無意味と感じてしまう作業にも少なからず意味はあります。
言い換えると、形式的な作業には形式であるべき理由が存在するということです。
就活を例に挙げると、
- どの会社も似たようなエントリーシートを提示すること
- 人事の嘘とも言える会社PR
- ガクチカをこれでもかと盛って話すこと
これらの行為には、意味が存在します。
この事実に気がつくことができれば、就職活動だけでなく社会人生活でも、自分のスキルを高めていくことになるでしょう。
しかし、一方で当時を振り返ると確かにくだらないと思えることも事実です。
確かにくだらないこともある
就職活動中に感じたくだらない点は、
- 就活生はとにかく選考エントリーしなければならない風潮
- 学生のエントリー数を増やそうとする人材紹介会社
この2点に関してはくだらないと思います。
当時私の周りには20社〜30社とエントリーして、個別企業への対策が回らず、不安に押しつぶされそうになっている学生が何人もいました。自分の軸をしっかりと定めていない学生が悪いのは事実ですが、このようなカルチャーを作り出している周りの環境も悪いはずです。
一方で、軸が定まっており就活の現状を一歩引いて考えることができる学生にとっては、関係のない話です。
まとめると、
- 自分の軸を持たない・持とうとしない学生
- 焦っている学生を扇動する周囲
このような事実にはくだらなさを感じました。
かく言う私も、3月の就活解禁の周りの雰囲気に促されて、行きたくない会社へエントリーをしていたのを覚えています。
就活はくだらなくない
再び結論に戻りますが、就職活動という活動に関しては私はくだらないとは思いません。
就活の未来という記事では
・マナーの厳しさ
【就活がくだらないと感じる理由3つ】知っておきたい企業側の狙い(就活の未来)
・就活ルールの形骸化
・ありきたりな面接内容
を就活がくだらないと感じる理由という挙げております。
しかし、どれも学生にとっては社会人としての基礎を身につけるための土台だと思います。
この土台を身につけておけば社会人になってからスタートダッシュすることができますし、
就活ルールが形骸化されたことで優秀でない学生にもチャンスが回ってくるようになりました。
また、ありきたりな面接内容に関しても自分を売り込むための営業練習だと思えば、楽しくなるはずです。
くだらないと感じる人は、自分の行動を正当化させている可能性が高いです。
就活をくだらないと感じる学生の特徴
次に就活をくだらないと感じる学生の特徴について分析していきます。
下記の事例に当てはまっている方は早急に抜け出した方がいいです。
本気を出せない無気力学生
まず、1つ目の特徴は、何事にも本気を出すことができない無気力な学生です。
学生時代から何も目的を持たずに、ただなんとなく生活をしてきたような人間にとって、就職活動は初めて課せられた宿題のようなものです。
このような人間がいきなり就活に本気を出すことができるわけもなく、前向きに取り組むことができるわけもありません。そして、就活も後半に差し掛かった時に、気付くのです。
あ、俺・私ってやばいじゃん、、、
この事実を自分で認めることができないために、
就活はくだらない!
ガクチカとか社会人になっても役に立たない。
など、就活のプロセスを否定し始めます。
この記事を読んでいるような意識の高い学生には少ない例だとは思いますが、全体の母数としては多いはずです。
実績のない小利口な学生
次の特徴は、実績のない小利口な学生です。
この特徴の学生は頭が良く物事を多様な切り口から批判することに長けています。所謂、評論家気取りの実務を知らないコメンテーターです。
彼らは、自分を賢い部類の人間だと勘違いしているため(おそらく、高学歴・意識高いコミュニティに所属しているなど)、難関企業を片っ端からエントリーしていきます。
しかし、これまで頑張ってきた結果がないために悉く不合格となります。
一方で、周りの友人たちは早期内定を勝ち取り始めていきます。
そして、気が付くのです。
実は俺って何も頑張ってこなった?
ただ、周りと話を合わせるために、自分の凄さを維持しなければなりません。
その結果、就活の悪い点に目をつけ批判することで、自分のレベルを相対的に上げようと工作し始めるのです。
やりたいことがない学生
最後に紹介するには、やりたいことがない学生です。
個人的に、もっとも多い部類の学生の特徴だと思います。
これまで、
- 大学受験
- スポーツ
- サークル
- ゼミ
など、他人から与えらたゴールにはそれなりに頑張ってきたものの、「ゴールのない問い」とも言える就職活動に初めて出会してしまった彼らは困惑します。
- 就活のゴールってなに?
- 自分って何がしたいの?
- 自分で本気で決めたことあった?
とりあえず、周りが目指す人気企業への就活対策を始めますが、イマイチやり気が起きません。
それもそのはず、本気で行きたいと思える企業ではないのだから、、、
私もこのような学生だったのですが、そのような学生は特に自己分析を本気で行った方が良いです。そして、誰よりも時間をかけて、丁寧に行うべきです。
本当は優秀な彼らが、やりたいことが見つからないという理由だけで、損してしまうのはもったいです。
本気で就活がくだらないと思う人へ
これまで就活がくだらないと感じる学生の特徴を記載してきました。
ここまでの内容を踏まえた上で、まだ就活がくだらないと感じる学生に以下の2つの解決策を提案します。
自己分析をする
就活をくだらないと感じる学生の多くは、自分のやりたいことが定まっていないために就活の過程で目的を見失う。その結果、無意味と感じる作業に意味を見出すことができずに、就活へくだらなさを感じてしまう。
このようなサイクルが発生している可能性が高いです。
そこで、まずは自分の欲求・願望に耳を傾けましょう。
- どんな社会人になりたいのか
- どんな状態になっていると嬉しいのか
- やりたいことは何か
これらを明確して再度就活をしてみてください。
確実に、就活への見方は変化しているはずです。
会社に依存しない働き方をする
自己分析をしてやりたいことは分かっている。
それでも、就活というプロセスに違和感を感じている。
そのような方は、あえて会社に就職しないのもいいかもしれません。
ありがたいことに現在の社会では、会社に依存しない働き方をすることは容易になりました。
フリーランスという言葉も世間に受け入れられ始めていると思います。
「就活が本当にくだらないのであれば、このような自由な働き方を目指すのもありでしょう。」
過去に紹介をしたフリーランス名鑑やクラウドワークスといった仕事のマッチングサービスは単価が比較的高いので、一度案件を受けてみるのもアリなのではないでしょうか。
いかにお金を稼ぐことが大変なことなのかを感じるはずです。
そして、いかに新卒の就活が楽なのかも分かると思います。
企業からオファーを受ける人材になる
次に最後の解決策は、企業から逆オファーを受けるの人材になるということです。
逆オファーを受けるだけの人材になれば、他の学生と同じ就活プロセスを踏まずに就職することができます。これで、就活へのイライラとはオサラバできます。
ただし、これは険しい道です。
- 学生起業
- 全国レベルの入賞経験
- 卓越したスキルを持っている
など、誰もが喉から手が出るほど興味を抱くような実績を築くことができれば、企業からアプローチされる人材になれるでしょう。
しかし、ここまで到達するのは困難極まりません。
だから、多くの学生が普通の就活をするのです。
まとめ
本記事では、少し厳しめの主張をあえて書きました。
それは、就活に対してモヤモヤを感じてしまっている学生に、少しでも「何くそ」と頑張って欲しいという私の気持ちの表れです。
正直、就活は一人で解決できないことも数多くあると思います。
私はそんな学生に向けて無料で就活相談を行っておりますので、気になる方はぜひ下記のリンクから連絡してください。
人材エージェントではないので、企業斡旋などしませんので安心してくださいね!
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