大手企業には配属リスクは付き物で、 「自分の希望と異なる部署に配属されてしまったらどうしようかと悩んでいる方」や「何となく大手企業に入社してしまい行きたい部署が選べないような方」は少なくないと思います。
この記事では大手企業における配属の考え方について解説していきたいと思います。
この記事を読むことで自分にとってどのような配属先が適切であるか理解できるはずです。
したがって、
・これから大手企業に入社をする就活生
・配属リスクに悩む社会人
このような方に向けた記事となっております。
はじめに
はじめに、私はどこの部署に配属されても配属された部署に結果を出すまで努力をすることをおすすめします。
配属された結果、自分の希望しない地方の田舎であっても、一番やりたくない仕事であっても就職活動の際に今いる会社を選択してしまった自分の責任です。大手企業には配属リスクが付き物であることを自覚しなかったあなたの責任で、会社の責任ではありません。
私が4月1日にしたツイートはこうした背景によるものです。
したがって、配属された部署でまずは結果を出すまで仕事に打ち込むことが大切だと考えます。結果を出す中で、興味のなかった仕事にもやりがいを感じることができたり、地方の良さにも気づきてくるものです。
安易に転職してこのような機会を失うことは勿体無いです。
以上が配属についての私なりの前提になります。
では、本題に入っていきましょう。
興味と打席を考えよ
配属部署を選択する際には、興味と打席の2つの軸で考えることを私は推奨します。
ちなみに、この考え方は就活生にも非常に有効なので参考にしてみてください。
興味と打席の2つの軸で部署を選択することができれば、成長という観点で選択を誤ることを回避することができます。
興味と打席について
興味と打席とは、自分の興味のある仕事・打席に立てる機会(大きな仕事を任される機会)の2つを指して、グラフにすると下記の図のようになります。
このグラフの右上の領域に当てはまる部署を選択することができれば、興味のある仕事で打席に立てる機会が多いためにキャリアを築いていく上で最適な道を辿ることができるはずです。
興味のある仕事は興味のない仕事と比較して努力量を増やすことが容易ですし、打席に多く立てるために実績作りを早期から行うことができるためです。転職や部署異動する際にも実績によって良いポジションを獲得ができると想像できます。
したがって、まずは自分の会社にとって右上の領域にあたる部署を選択することが大切です。
次に狙うべき領域は右下の打席機会はあるが興味のない仕事の領域です。
業務経験の新入社員にとって興味のある仕事はイメージによって形成されていることが多いため、必要以上に興味のある仕事に固執するべきではありません。興味のある仕事よりも打席機会の方が大切です。打席機会が多い部署で早期に実績を作った後に、興味のある仕事に挑戦することができるためです。
したがって、打席機会>興味の優先順位で部署を選択すべきなのです。
では、次に興味・打席機会の2つの発見の仕方について解説していきます。
興味のある仕事の発見方法
興味のある仕事を見つけるためには、自己分析と自己分析で得た仮説を検証することで見つかります。
自己分析に関して、私は人生の目的を推奨しているので下記の記事を参照に行いましょう。
そして、自己分析で得た仮説を検証する作業に入ります。
自己分析で得たものは自分の経験の範疇による解であるため仮説に過ぎません。この仮説を検証するための作業を行うことで想像と現実とのギャップを埋めていくことが欠かせません。
学生の方は自己分析で得た仮説を長期インターンやOB訪問などで足と頭を使い探していきましょう。
下記の記事で詳しく解説しています。
社会人の方は長期インターンを行うことができませんので、興味のある仕事ができそうな部署の先輩社員から話を聞くことでイメージとリアルの乖離を埋める作業を行っていきましょう。
打席機会が多い部署の発見方法
打席機会が多い部署を見つけるためには、企業分析が欠かせません。
企業が現在一番投資に力を入れている領域を投資家情報から見つけます。どの企業にも今一番力を入れている領域はあるはずです。特に成長産業の企業であれば尚更、見つけることは容易です。
この会社が一番投資に力を入れている領域こそが打席機会の多い部署になるのです。
会社が投資に力を入れているということは、これから成長が期待される領域になります。そして、事業が成長していく段階から社員として参入することができれば早期から打席機会を獲得することができます。
投資家情報に関しては、有価証券報告書が分かりやすいです。有価証券報告書の【事業の状況】を確認すると会社の経営方針が理解できます。
上記はトヨタの2020年度有価証券報告書になります。上記を参考にしてみてください。
新入社員が配属希望を通すためにできること
これまで解説してきた興味と打席の2軸をもとに希望する部署を明確にすることができたら、あとは少しでも希望が通る確率を上げるために行動していきましょう。
ここで述べる話は社会人はもちろん、学生にとっても有効な話なのでぜひ試してみてください。
希望部署で働く社員とのパイプを作る
希望部署に配属される確率を高めるために、一番大切なことは希望部署の社員とのパイプを作ることです。
知り合いの先輩社員から紹介してもらうなどの方法をとって、とにかく希望部署の社員との接点を増やしましょう。
希望部署で働くための実績を作る
次に行うことは、希望部署で働くための実績を作ることです。
マーケティング事業部で働きたいのなら、マーケティングに関する実経験を長期インターンなどで学んでみたり、独学で勉強するのもいいと思います。自分が本気でその部署を志望していることを証明するために行動して実績を作りましょう。
学生であれば就職活動が終わってから長期インターンをすることをおすすめします。
おわりに
これまで配属部署の選択方法から配属希望を通すためにできることなど解説してきました。しかし、私が強く言いたいことは冒頭に述べた配属先がどこであれその部署で結果を出すまで努力をすることが大切であるということです。
正直、私が紹介した方法も気休め程度にしかならないかもしれません。
それほど配属には多くの変数が存在します。
この事実を踏まえて、キャリアについて考えて頂ければと思います。
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