この記事では、「大学に行くべきか否かを悩んでいる学生」に向けて「大学へ絶対に行くべき理由」を解説していきたいと思います。
この記事の執筆者は、1年間の浪人生活を経てMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の1つに進学し、現在、誰もが知っている大手企業で働いています。MARCH程度の学歴の私でも人生の振り返ってみて大学に行って本当に良かったと心から思っています。
私のこれまでの経験を踏まえて、「なぜ大学へ行くべきなのか」を具体的に説明していきます。
したがって、
やりたいこととかないし、大学へ行くべき理由がわからない。
高卒でも稼いでいる人いるのに、なんで大学へ行くべきなの?
このような方に向けて本記事を作成しました。
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【10秒で診断】あなたは大学へ行くべきか?
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では、本題に入っていきたいと思います。
あなたが大学へ行くべき理由
まず、大学へ行くことで「大卒」という資格を手に入れることができます。
これは社会人にとっては大きなメリットであり、大学へ行くべき大きな理由の1つだと思います。
現に、大卒資格は労働市場に非常に強い力を持っています。同じ会社であっても大卒か否かで給料に差が生じる・昇進する機会が増える、など多くの場面で大卒の効果は発揮します。
ただ正直、大学入学のメリットは「大卒資格」の獲得だけではありません。
そこで、大学へ行くべき理由について下記の3つ解説していきたいと思います。
- 給料が高くなる
- モラトリアムの延長ができる
- 大卒者のコミュニティに参加できる
では、詳しく見ていきましょう。
給料が高くなる
上記の図は厚生労働省が作成した平成30年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況から引用した資料を一部抜粋したものになります。
この資料によると、
- 大卒男性:21万円
- 大卒女性:20万2千円
一方で、
- 高卒男性:16万6千円
- 高卒女性:16万2千円
となっております。
社会人のスタート時点で月々4万から5万円の差が高卒と大卒には存在するのです。
正直、大卒一年目ができる仕事なんて誰でもできるような仕事ばかりです。専門性もアイディアも入りません。
それなのに、大卒という資格があるだけでここまで優位な状態を作ることができるのです。
悲しいことに、スタート時点の給料差は世代ごとにさらに広がっていきます。
世代ごとの給料差に関しては、同じく厚生労働省作成の令和2年賃金構造基本統計調査(上記図)を参照していただくと、いかに高卒・大卒の賃金に開きがあるのかを理解できるはずです。
仮に大学に合計500万円の費用を使ったとしても、リターンできるだけのメリットが大学にはあるのです。
この事例とは他に大手企業へ入社するためには、やはり学歴はマストです。
一部IT企業は高卒を歓迎していますが、これは極めて稀です。特殊なスキルがない限り険しい道のりです。
お金に関心がない人でも、この事実は知っておいたほうが良いです。
この資料はあくまで全国の平均値であるため地域別のデータではありません。したがって、おそらく東京などの首都圏ではこの数字よりは多少高いと思われます。逆も然りですが。
モラトリアムの延長ができる
大学へ行くことで4年間のモラトリアムを得ることができます。
モラトリアムとは、コトバンクによると「本来は「支払い猶予期間」の意であったのを転じて,社会的責任を一時的に免除あるいは猶予されている青年期。」です。
言い換えると、自分の将来について考える時間的猶予がモラトリアムになります。
このモラトリアムを4年間も延長することができるのは、大学へ入学した学生のある種の特権です。
将来、何をしたらいいのか分からない。
自分のやりたいことなんて決めてない。
このような方は特に大学へ行くべきです。
社会人に一度なってしまうと4年間という「まとまった時間」を確保することはほぼ不可能です。
しかし、「大学生」という身分を利用することで、世間的にも認められた状態で、4年間自分の好きなことができるようになるのです。
やりたいことがまだ見つかっていない人は、大学生活を通して「自分の好きなこと」「挑戦してみたいこと」を明確にして、納得のいく社会人生活を目指すことを推奨します。
もう一度、大学生活に戻って4年間やり直したい、、笑
大卒者のコミュニティに参加できる
給料・モラトリアムの延長以上に、
大卒者のコミュニティに参加できるメリットは大きいです。
吉川徹著の「学歴分断社会」によると、「大学者と非大卒者では文化的資本に違いが生まれ、強いては情報リテラシー、政治リテラシーなど多岐にわたるリテラシーに隔たりを生む」という点を指摘しております。(内容に関してはニュアンスを変えております)
つまり、大卒者は大卒者のコミュニティで生活し、非大卒者は非大卒者のコミュニティで生活をするため、両者の価値観・世界観は同じ日本にいても異なってしまうのです。
したがって、大卒者が無意識にアクセスしている情報にも、非大卒者はアクセスする機会を獲得できず(手段を知らない)、取り残されてしまいます。
現に、非大卒者で日経新聞・ニューズピックスを読んでいる人はどのくらいいるのでしょうか?大卒者と比較して数は相当少ないでしょう。
この当たり前の水準を高めることは、大学へ行くこと(ある程度偏差値の高い)で簡単に達成されます。
東大生が社会で活躍する確率が高いには、彼らの地頭はもちろんですが、所属しているコミュニティの当たり前の基準が高いためも要因と1つと考えられるでしょう。
非常にシビアな日本の現状と言えます。
大学へ行くべきでもないケース
これまで述べてきた3つの理由から、私は基本的に大学へ行くことを推奨しております。
しかし、これから解説していく2つのケースに限り大学へ行かなくてもいいのかなと思っております。
とはいえ、よほどの自分の能力に自信がない限り大学には行くべきです。
- 既に生活できるだけの収入がある
- 自分のやりたいことが決まっている
では、先ほどと同様に詳細をみていきましょう。
既に生活できるだけの収入がある
1つ目のケースが既に生活できるだけの収入を稼ぐことができているケースになります。
高校時代に起業をしてある程度を成功されている方だと、生活できるだけの収入を確保することはできます。
今の時代、YouTubeやInstagramなどのプラットフォームを使って生活収入を稼ぐことは難しくないです。(私はこのようなことができない平凡な人間なので大学へ行くことになってしまったのですが)
このような方で自分の事業にフルコミットしたいのであれば大学は行く必要はないと思います。
とはいえ、大学生活ではまとまった時間を確保することができるので仮に事業をやられている方でも同時並行することは可能です。
自分のやりたことが決まっている
2つ目のケースは、自分のやりたいことが決まっているケースです。
- 美容師になりたい
- 整体師になりたい
- 整備士になりたい
など、専門学校へ行かなければ資格が取れないようなやりたいことにチャレンジしたい方は大学ではなく、自分のやりたい道に進んでみてはいかがでしょうか。
大学4年生でもやりたいことが見つからない学生が多い中で、高校在学中にやりたいことを見つけているのはすごいことです。
この「自分のやりたい」という熱意のまま進むべきでしょう。
ただ一方で、上記の動画で言っているように「専門学校生の学力・熱意などが大学生と比較して高くない」ということがあるので注意が必要です。
結論:大学へは行くべきか?
これまで下記のように
- 大学へ行くべき理由
- 大学へ行くべきではないケース
を解説してきました。
一度、私の結論についてまとめておきます。
私は、99%以上の高校生は家庭の事情などがない限り大学へ行くべきだと思います。
1%は既に事業で成功されている高校生ややりたいことが明確に決まっている高校生になります。
世の中の高校生のほとんど全てがこの領域に当てはまることはないと思っているので、家庭の事情がない限りでは大学へいきましょう。
しかし、大学を過度に期待してはいけません。
大学に入学することで将来に対して広い選択肢を手に入れることができます。
しかし、大学へ入学することは将来への確約ではないのです。
大学に期待すべきではないこと
最後に、大学に期待すべきではないことについて触れておきます。
この記事を読んだ人の中には、
大学へ入学したら将来安泰だ!!
このように勘違いしている人が現れると思います。
したがって、最後に大学に期待すべきではないことについて解説します。
大学は自分の可能性を広げるための最良の手段であるのは間違いありません。しかし、可能性を広げることは約束された将来を手に入れることではないということに注意する必要があります。
特に下記の2点には注意しましょう。
- 安定した将来が確約される
- お金持ちになれる
安定した将来が確約される
残念ながら大学へ入学したところで、大企業へ入社できる可能性は低いです。
平均的な大学生はそもそも大企業へ入社することはできません。
ユニヴプレスというメディアが調査した上記の有名企業400社実就職率ランキングを引用すると、残念ながら1位にランクインしている東京工業大学でさえ有名企業への就職率は57.4%となっています。
ある程度の知名度のあるMARCH大学群ですら20%前後となっております。
つまり、大学入学後に所属する大学の中で上位の学生と企業から認識されるまでに極めていかなければなりません。
したがって、大学に入ったところで将来は安泰ではありません。
また、今後は大企業であっても倒産する可能性のある時代です。自分の将来は自分で切り開くような気概がない限り、安泰は訪れないでしょう。
お金持ちになれる
大卒者は非大卒者と比較して平均給与所得が高いと前半では述べてきました。
しかし、お金持ちになれる可能性が高いのは非大卒者の方かもしれません。
動画で述べているように、大卒者の多くは「大きな企業でサラリーマンとして働く」という固定概念に囚われてしまい、起業するリスクが取れない状況にあります。
一方で、高卒者はリスクをとって挑戦することができます。
ちなみに、中小企業の社長の平均年収は1000万円を超えており、平均的な大手企業のサラリーマンよりも高いのが現状です。
以上のことから、リスクが取りやすい高卒の方がお金持ちになる可能性が高いかもしれません。
ただ、平凡な人間は大学へ行って得られるメリットの方が遥かに大きいということを忘れてはいけません。
終わりに
これまで本記事を読んでいただきありがとうございました。
何度も言いますが、99%以上の高校生は大学へ行くべきです。
そもそも、この記事を読んで大学へ行くべきか悩んでいるような人は確実に大学へ行くべきです。
大学へ行く必要のない1%の人間はこのような記事に辿り着いたりなんかしません。
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コメント
めちゃくちゃ参考になる記事ありがとうございます!
こちらこそ、記事を読んでいただきありがとうございます。
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